しげさんが、初めて迷子になってから何度も病院に行くようにと勧めてきました。
しかし、玉砕。ちっとも言うことを聞かず半ば諦め、自分の忙しさもあり、やり過ごしていたのですが…

2週間程前、いつものコンビニへの買い物から帰れなくなり交番に保護をされました。
そのときに若干の発熱があり、病院に救急搬送。

発熱に気づいてくださったおまわりさん、ありがとうございやす!

迷子も救急搬送も喜ばしいことではありませんが、結局この出来事をきっかけに検査をすることができました。
良いチャンスだと思おう! 転んでも、ただでは起きないぜ。

良いチャンス! と自分を鼓舞するのですが、片道で1時間40分程の病院に連日通うってしんどいな…
さらに救急搬送されるだけあって大きな病院です。
先生も忙しいらしく、なかなか時間が合いません。
やっと面談できたのは1週間も経ってから。

しげさんの身体は、
・結石があって片方の腎臓が機能していない
・腸のヘルニア(いわゆる脱腸)がある
・脳の脳室(髄液の流れている部屋)が拡大していて正常圧水頭症の所見によく似ている
という状態でした。

腎臓については、血液検査や尿検査に異常は無いので積極的に治療はしないとのことです。
脱腸もについても経過観察ですが、腸の嵌頓などが起これば緊急に対応しなくてはならないかもしれない。
とのこと。

この2つは現在1番の主訴となる、認知症と歩行障害には関係が薄いだろうと。
問題となるのは正常圧水頭症。
この正常圧水頭症という病気には、“3大徴候”といわれる症状があるそうです。
1つ目は、歩行障害
2つ目は、認知症
3つ目は、尿失禁

歩行障害と認知症は聞く迄もなく陽性です。

しげさん、先生の「尿失禁はありますか?」との問いに、
「それはね、僕は一切ありません。そんな風になったら僕はね…」
などと、まるで宿題を忘れた子供の「やったけど忘れました」の勢いで否定してました。
でも、家は臭わなかったからな。しげさんを信じるよ。

ちなみに救急搬送されたその日に病院のトイレで間に合わなくなり、ズボンを派手に濡らしてしまいました。
(私の車イスからの移乗がヘタクソだったというのも多分にあるのですが…ごめんよ〜)
その日は本当に状態が悪かったのですが…
それ以来病院ではオムツを履いております。
そして、意外とオムツがふくらんでんだよな。

こんなに簡単にオムツを受け入れるものなのかな…それもあんまり解らないのかな…
「オムツでおしっこできるようになったの?」
…いや、聞けないな。

は! 話が、逸れました。

その正常圧水頭症の確定には、タップテストという髄液を抜くテストが行われます。
そのテストは、腰に針を刺して30mL程の脳脊髄液を抜きます。そして、その結果症状が一時的に改善するかどうかを観察します。歩行障害が軽減したなど改善が見られた場合は、正常圧水頭症の診断が確定し、手術による改善も期待できます。

先生は、その後の手術も簡単に説明をしてくださいました。
頭蓋骨に穴を開け、脳室から過剰な脳脊髄液を腹腔に導く管を通すというものだそうです。

なかなかの侵襲度。
身体への侵襲の大きい手術になるので、もし「手術をしたくない」という意思が固い場合にはテストをする意義がないので、相談してみてください。
という説明でした。

しげさんも一緒に説明を聞きましたが、
「もう僕は何もしないで良いと思ってるんですよ」
と説明の序盤で発言したっきり、あとは不思議そうに周りを見渡したり看護婦さんににっこりしてみたりと。
あまりわかっていない様子なのが、悩ましい。どうやって説明しよう。

即答できません。
先生も、
「すぐには決めなくても大丈夫です。緊急に何かしなくてはならないという状況ではありません。いったん持ち帰って正常圧水頭症という病気のことを調べるなりしてよく考えご家族で相談してみてください」
と。
よし! 調べてしげさんにも解るように説明しよう!
しげさんの歩行障害と認知症の原因が判明するかもしれないのだもの。
1歩前進です。
その1歩を進めるあいだに、しげさんの症状は2歩も3歩もリードしちゃってる感もあるけどな。

その後、お昼ごはんのカレーがとても美味しいと言って看護師さんに
「娘の分のカレーもください!」
と言って断られておりました。
CoCo壱かよ!

看護師さん、ごめんよ〜

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