父・しげさんが病院からショートステイに移りました。
このところ、しげさんのクソジジイ発現率が上昇しており、新しい環境に馴染めるかどうかが気にかかります。

翌日、午前中に携帯が鳴ります。

施設の方「すいません。先ほどから、お父様がお腹が痛いと言ってまして、少しパニックになってしまっていまして、娘に連絡をしてくれというので電話でお話ししていただいてもよろしいですか?」
私「もちろんです! お手数をおかけしてすいません!」
しげさん「もしもし〜」
私「お腹がいたいんだって? どのへんが痛い?」
しげさん「すごく痛くて! 病院に連れて行って欲しいんだけど…」
私「車がすぐに用意できるかわからないけど…。タクシー使おうか。じゃあ、病院に連れて行ってもらうように相談してみるから施設の方に電話を代わってくれる?」

電話をもらったものの、車も持っていない私は無力だな…。
この無力感〜

気を取り直して、状況を聞きます。

・ 朝ご飯を食べてしばらくしてから、お腹が痛いと言っている
・ だんだん痛みが強くなり、我慢ができない様子で怒り出し興奮状態
・ いつのもお薬を出してというが、病院から薬は出ていない
・ 病院からの申し送りと照らし合わせると便が3日ぐらい出ていない様子

困らせちゃってます!
しげさんとの電話は、滑舌の悪さと声の小ささ、そして支離滅裂さも加わり理解不能です。
スタッフの方に「どのあたりを痛がってますか?」と尋ねます。
と…
お腹と言ってもかなり下の方です。
ヘルニア?

施設に入るときにも、しげさんに鼠径ヘルニアがあることは伝えたのですが電話口の方は別の方の様子。
もう一度、病院の検査で鼠径ヘルニアがあると言われたことを説明します。
嵌頓してしまったのかもしれません。

「ヘルニア」とは、体の組織が正しい位置からはみ出した状態を言うそうです。鼠径ヘルニアとは、鼠径部から腸がはみ出した状態なのでしょう。
そしてその腸が挟まったまま戻らなくなることを「嵌頓」といい、お腹が痛くなったり吐いたりします。
嵌頓や絞扼が起こると、飛び出した腸などが詰まる腸閉塞や腹膜炎などを起こしやすく、生命にもかかわるほど危険性が高くなるそうです。

鼠径ヘルニアかもしれないと伝えると、施設の方が鼠径部を診てくれた模様。
すごく膨らんでいると。
どうやら、お腹が痛いと言うのをあまり本気に受け取っていなかったようです。
しげさんのクソジジイっぷりが裏目に出たな。

「1階に保健婦がいるのでバイタルなどを診てもらってもう一度連絡します」

保健婦さん、居るんかい! 診てないんか〜い!

一度、電話を切り連絡を待ちます。
そして保健婦さん。
・ ヘルニアの部分が、だいぶ腫れているので痛みの原因はこれだろう
・ 血圧は正常で発熱などもみられない
・ 痛みは緩やかになったそうで、病院の午後の診察まで待てると言っている
・ 施設の車で連れて行くので病院に来てほしい
とのこと。

もう、毎日行ってるじゃん、ママ。
という次女の言葉に「だよね〜」と答え、仕事の為に購入したスクーターで向かいます。
屋根付きスクーター、便利や〜
後ろの箱に、しげさんが積めれば完璧だな♪

病院で施設の方とバトンタッチです。
施設の方の対応について文句を言っているしげさんはスルー。

ヘルニアって外科なんですね。内科かと思ってたよ。
そして診察。
しげさんを診察ベッドに寝かせます。おもむろにパンツを下げると、ぎゅーぎゅーと先生が手でヘルニアを押しています。
診察なのかな。

慎重な手つきで、ぎゅーぎゅーっと5分程集中しています。

治してるのかな…。

その間、「戻していますからね〜」とか「しばらく我慢してくださいね〜」とかの声は無しです。
しげさんは、時折顔をしかめますが、やはり私と同じようにキョトン顔。

パンツを下げてキョトン顔のしげさんと、ぎゅーぎゅー押しまくる先生と、それを凝視する私が作り出すカオスな5分が過ぎ、やっと先生が喋ります。
「今日は戻りましたけど、手術した方が良いですね。5時間ですと戻る方が多いですが、戻らなくなったら緊急手術ですから。」

そして手術を担当する先生の担当の日にもう一度診察に来て手術の計画をたててください。僕は手術にはノータッチなので。
という説明に玉砕します。

また来るんか〜い!

しかしヘルニアって手で戻すんだな…
いや、びっくりしたよ。

一生懸命治してくれたお医者さん、ありがとうございました♪
何とも言えない空気感はジワジワ来ましたが、とても感謝しております♪

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