藤田孝則さんの『下流老人』を読んでいます

「下流老人」とは普通に暮らすことができない“下流”の生活を強いられている老人を意味する造語である。
著者の藤田孝則さんが、高齢者の逼迫した生活と裏側に潜む問題をあらわにしていくことを目的に造った言葉だそうです。
藤田さんは、今の日本には「1億総老後崩壊」という状況を生み出す危険性があると警笛をならします。
「誰もがなり得る下流老人」の章に、普通から下流に陥る典型的なパターンが5パターン記されています。

  • パターン1 【病気や事故による高額な医療費の支払い】
  • パターン2 【高齢者介護施設に入居できない】
  • パターン3 【子供がワーキングプアや引きこもりで親に寄りかかる】
  • パターン4 【増加する熟年離婚】
  • パターン5 【認知症でも周りに頼れる家族がいない】

心が重たくなる項目が並びますが、どれも誰にでもなりうることばかり…。
パターン5なんて、まさに父・しげさんの状況だわ。

そこに、こんな1文がある。
『認知症と聞くと、家族など“介護する側”の負担がはじめに思い浮かぶかもしれない。もちろんそれも大きいが、認知症の高齢者が一人暮らしを余儀なくされた場合、まったく別次元の脅威にさらされることになる。詐欺などの犯罪だ。もっとも典型的なのが、いわゆる「オレオレ(振り込め)詐欺である。』

私の母の所には「宝くじの当選番号を教えますので、お金を振り込んでください」っていう電話がかかってきたことがあります。
「え〜!」 なんて言って話の種として笑っていましたが、もっと極悪非道なやつが身近に起こりました。

知り合いのお母さんの話です。
お父さんは亡くなっており、1人暮らしのお母さんは80歳。
最近、

・ 冷蔵庫にあるのに同じ物を買ってきてしまい、冷蔵庫に牛乳が並んでしまう。
・ 耳が遠くなってしまい「お箸取って」というと醤油をとってよこす。
・ 留守番電話の録音に返事をして、会話をしたつもりになる。

といったことがあり、病院に連れて行きたいんだけど行きたがらないと話していた矢先です。

ある時、「お金の振込先を間違えて戻ってきちゃったんだけど大丈夫?」というような電話がかかってきます。
「何のことだろう?」とよくよく話を聞いてみると…

娘(知り合いのことです)から電話があり、「事故を起こしてしまい、200万が急に必要になった。必ず返すから振り込んでほしい」と言われる→口座番号を聞き、メモ→振り込んだ→銀行から電話が来て「見覚えのない方から200万円が振り込まれたと問合せがありまして…お振込先をお間違えじゃないですか?と連絡を受ける。→娘に「お金の振込先を間違えて戻ってきちゃった」と電話。

ということでした!
あぶな!
口座番号をメモする時に、耳の遠いお母さんは間違えちゃったみたいです。
間違えて振り込んだ先が誠実な会社で良かったよ。
しかし、この詐欺師、絶妙な料金設定だよね。
なんとか用意できて、困っている子供のためなら払えるギリギリ上限設定が絶妙! 腹立つ〜!

『下流老人』によると
「振り込み詐欺以外にも宗教の勧誘や、高額な布団や化粧品などの訪問販売、リフォームなど、さまざまな方法で高齢者から搾取しようとする企業や犯罪グループは山ほどある。気づいたときには、もう資産がほとんどないという事例もよくあることだ。
ということだ。

認知症+独居老人+悪徳業者のトリプルコンボ、最悪です。
それをお世話をする家族が見つけて後の処理をする。
考えただけでもクッタクタに疲れます。

親のお金のこと、把握しておいたほうがいいんだろうなぁ。
あ、しげさんは何にもないか…

『下流老人』考えさせられます。
問題意識をもって読了してみよっと♪

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