初めて会う人の前では頑張っちゃう心境

認知症外来の診察日まであと一週間ちょい。
それから診察を経て意見書を書いてもらい、介護認定の面接。遅々として進まないな。
なんとなく変わらない日々を過ごせているのと、子供の大学進学・小学校入学の方に気を取られ、父のことを頭の隅の方に追いやってしまっています。
この「だましだましやり過ごしちゃう」というのは危険だな。精神衛生上も良くないわ。
「今また、急に迷子になったら」「こうしてる間にも父の状態が悪くなったら」と不安ですもの。
相談に行こうと思っている地域包括センターにもまだ行けてない。
長女の大学入学…ちびっ子の小学校入学準備…仕事…グルグルしちゃうな。
落ち着け〜。

生活保護で生活をしている父・しげさんには担当のケースワーカーさんがおります。
ちょうど、父が迷子になった1〜2ヶ月ほど前に前任のケースワーカーさんが、体調不良になりました。
市の生活支援課に電話をし、しげさんの娘であることと、父から聞いた担当ケースワーカーさんの名前を告げると電話口に出たのは別の方。
「前任のものが体調不良で長期のお休みをいただいているので引き継ぎました。」とのこと。

後日、父・しげさんに「ケースワーカーさん、変わったみたいだね」というと
「そうみたいだね〜、前のおばさんは体調が悪くなっちゃったらしいね」と。
その程度のもんなんですね。変わったことも知らされないのか。
どうやら新しい担当ケースワーカーさんとしげさんは顔を会わせたことがないようです。

迷子になった翌日に連絡をしたときも、
「直接お会いしたことがないのですが…前任のものから聞いた所によると、しげさんはしっかりしていらっしゃるということでした。迷子になったというのはどういう状況だったんでしょう?」
と言っていました。

厚生労働省の「生活保護制度の概要」を見ると、ケースワーカー1人当たりの受け持ち世帯数:(市)95.8世帯 (都道府県)65.2世帯とあります。
上記の概要は平成25年のもの。
その後の行政改革による定数削減・生活保護受給者の増加でケースワーカー1人当たりの受け持ちが増加という記事も目にします。
およそ100世帯を担当しているとしても相当数ですね。

私はてっきり1〜2ヶ月に1回程度はケースワーカーさんが家庭訪問をするのかと思っていました。
実際には毎月訪問する場合から6ヶ月に1度程度と様々なようです。
これは認識をあらためなくちゃいけませんね。
それほど頼りにはできないんだな。

「しげさんはしっかりしていらっしゃるということでした」

しげさんは、昔からプライドが高いです。
プライドというか見栄っ張りなんです。
もの忘れ外来で看護師さんと面接したときにも、この見栄っ張りスイッチがオン!

看護師さん「しげさんは、どこに住んでいるの?」
父「住所ですか?」
看護師さん「最寄りの駅でも。だいたいが解れば良いですよ。松戸ですか?」
父「市川です」
看護師さん「今は何月何日でしたっけ?」
父「え〜っと1月の…」
あれ? さっきは今6月だと思ってたじゃん!
看護師さん「身体で具合の悪い所はありますか?」
父「歩くのが大変で」
看護師さん「こちらの方はどなたですか」
父「え〜っと、次女です」
正解しちゃったよ…いつも間違えるのにさ
看護師さん「お子さんは何人いらっしゃるの?」
父「う〜ん、直接は2人です」
直接って!?(笑)

看護師さんも「要介護にはならなそうね〜」と。
しげさんマジックにかかってんじゃん!

となりで見ていてもしげさんの緊張が伝わってきます。
まるで採用面接か何かのようです。
ちがうよ、趣旨が! 見栄はってどうすんのよ!

娘の私が隣で見ているというのもまた、しげさんのスイッチを入れてしまうんでしょうね。
照れ隠しで茶化してみたり、オヤジギャグが入ったりもしていました。
父親としてかっこわるい所は見せたくないよね…。

悩ましいな。でも付き添わないわけにもいかないしな。

ちなみにこの看護師さんとの面接のあと、しげさんから電話があり
「おねえちゃんと病院に行ってきたよ」って言ってました。
「さっき一緒に行ったのは私だよ〜」というと、「あれ〜?」だって。
あれ〜? って!

多分、介護認定の面接でも頑張っちゃうんだろうな。
面接担当の方が、それも含めて読み取ってくれる人だと良いな。

認知症の人も初めて会った人には突然スイッチが入って、まともに会話できることがあるとか。
やっぱり誰だって自分を良く見せようと頑張るわけですね。

自分で生活保護申請をして一人暮らしをしているしげさんなら「ここは見栄を張らない方が懸命」ということ、理解できてるんじゃないかなぁ。
そういう抜け目のなさはあったとおもうのよね。
いや、それもぼんやりしちゃったのかなぁ。
「娘の私が隣にいること」が作用してるのかしら…。
悩ましいな。

とりあえずできることから。
子供の入学準備から片づけよっと♪

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