私は、あん摩マッサージ指圧師の資格をとるために学校に通っています。
ちなみに今は春休みです。

そのための勉強をしていて知ったこと。
「海馬の細胞は新生する」

私のビックリ伝われ〜!

今まで「神経細胞は細胞分裂しない」と認識していたんです。
そうやって習ったような気もします。

その発見(← 大げさか!)までの経緯はこう。
苦手な解剖学を勉強し直そうと本を買いました。
「書き込み式で覚える! 解剖ワークBOOK」です。
その中で見つけたのが、この一文!

脳の中で唯一細胞分裂をくり返す神経細胞の集まり。記憶や空間学習能力に関わる。

新生するの?!
ググりました。
たくさんのページが検索されました。

知らなかったの私だけ!?
面白い!

海馬の細胞の新生が「記憶」だけではなく「忘れる」ことにも関わっているらしいのです。
海馬と言えば、アルツハイマー病で萎縮が認められる部分です。

私が読んだのはこのページ。
脳の海馬歯状回の新しい神経細胞が記憶の忘却を促進することを発見—幼児期健忘の脳内メカニズムの解明に前進—
藤田保健衛生大学 総合医科学研究所の研究結果だそうです。

私たちヒトは3歳頃より前に経験した出来事をほとんど思い出すことができません。
この現象を「幼児期健忘」と言いますが、そのメカニズムは長い間わかっていませんでした。
この研究では、幼児期健忘が生じるメカニズムとして、脳の海馬にある歯状回という領域で新たに生まれる未成熟な神経細胞の役割に着目しました。

新生した神経細胞は、はじめは未成熟な状態ですが、やがて成熟し既存の神経回路に組み込まれていきます。
これまでの研究から、海馬歯状回の神経新生は新しい記憶の形成に重要な役割を果たしていることが報告されてきました。
その一方で、神経新生が起こると、既存の神経回路に再編が生じるため、それまで海馬の神経回路に蓄えられていた記憶は回路の再編に伴って忘却されてしまう可能性があるという指摘もあります。

歯状回での神経新生は個体の成熟過程とともに減少することが知られています。
もし神経新生により記憶の忘却が促進されるのであれば、神経新生が活発な子供の時に経験した出来事の記憶は忘却されやすく、神経新生が少ない大人の時に経験した出来事の記憶は忘却されにくいと考えたのです。

それを裏付けるためのマウスでの研究結果などが報告され、海馬歯状回で新しく生まれた未成熟な神経細胞が幼児期健忘に関与していることが明らかにされています。
しかしながら、新生した神経細胞がどのようにして記憶の忘却を促進しているのかについてはまだほとんど明らかになっていません。

今後の展開として、
・ 分子レベルおよび神経回路レベルにおいて、記憶の忘却を引き起こすメカニズムの解明に向けた研究を進めていく必要があること。
・ げっ歯類を対象に行った実験から得られたものであるため、実際にヒトの幼児期健忘が同様のメカニズムで生じているのかについて検討する必要があること。
・ 大人のマウスで歯状回の神経新生を促進させると記憶の忘却が促進されたことから、今後、ヒトを含めた哺乳類における歯状回の神経新生による記憶の忘却についての分子および回路レベルのメカニズムをさらに解明することで、強いショック体験や精神的ストレスが原因となって生じる心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患の病態理解および予防・治療法の開発や創薬につながることが期待されること。
などが、あげられておりました。

なるほど〜。
脳って…というか人体って良くできてます。

海馬は、記憶や空間学習能力に関わる脳の器官で、動脈血量の減少による局所の貧血(虚血)に対して非常に脆弱であること、ストレスに対しても非常に脆弱だそう。
心理的・肉体的ストレスの負荷により神経細胞の萎縮を引き起こします。

海馬は、記憶の中でも「短期記憶」に関与しているそうです。
「短期記憶」が「長期記憶」になるにはパペツ回路と呼ばれるものが大きく関わっています。

パペツ回路は、記憶の重要な回路で、海馬を中心とした神経ネットワークです。
海馬から脳弓 → 乳頭体 → 視床 → 帯状回を通って必要な情報のみを大脳皮質連合野にインプットします。
大脳皮質連合野にインプットされた情報が「長期記憶」となります。
必要では無いと認識したものは、海馬にもどります。

記憶と密接に関わる、情動や感情にも重要な回路があります。
ヤコブレフ回路といいます。
この回路は、扁桃体を中心とした情動や感情に関係する神経ネットワークです。
嬉しい、楽しい、悲しいのような情動に関する記憶は、昔のことでも良く憶えています。
海馬と扁桃体は隣どうしにある部位で、おたがいに密接に関係し、ヤコブレフ回路とパペツ回路が相互に作用して感情的な記憶がよく記憶されるのではないかと考えられているそうです。

なるほど。嫌な記憶ほどよく残ってるもんな。

子供の学習能力には驚かされます。
言葉だってどんどん吸収していきます。
先日は5歳の息子から「ママ〜、「ホウチ」ってどういう意味?」って聞かれました。
よくよく聞いたら、「放置」のことでした。YouTubeでヒカキンさんが言ってたらしいです。
1つ新しい言葉を覚えたね♪

アラフォーの母さんは、その記憶力がうらやましい…。

そして、いらん記憶はスッキリと忘れ去る!
うらやましい…。

この「神経新生」は、個体の成熟過程とともに減少します。つまり、加齢で減少するんですね。
大人の脳では海馬歯状回と脳室周囲に神経幹細胞が存在し、神経幹細胞が多数分裂して数を増やし、神経細胞やグリア細胞に分化するそうです。

神経新生は加齢やストレスにより減少し、ランニングや薬物摂取によって増加することが知られています。
この「薬物摂取」での増加とは、アルツハイマー型認知症の治療薬『メマンチン』や抗うつ薬の一つ『フルオキセチン』などで確認されているそうです。

ランニングかぁ。私、意外とランニング好きなんです。
実験の際、マウスは飼育ケージの回転かごで一日あたりおよそ5kmの距離を走行したそうです。
マウスで5㎞って1歩で換算するとヒトだと何㎞なんでしょ? ものすごい距離になりそうだな…。

でもランニングって思考の整理になる気がします。
これは私の個人的な感覚ですが、パソコンを再起動するみたいな感じ。

そういえば4月の始めに初めてフルマラソンにチャレンジするんだよな…。
あんまり走ってないけど大丈夫かしら。
完走できれば海馬の神経新生にもなりますね♪
がんばろっと♪

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