認知症の前兆かもしれない症状の1つに嗅覚障害がある。このたび、認知症と嗅覚障害に関する研究結果が、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究グループから出された。それによると、認知症の初期症状として嗅覚の衰えが現れることが、白人と黒人の両方で示されたという。詳細は、1月31日発行の医学誌「Neurology」(2017;88:456-462)に掲載されている。

白人ほど強くないが、黒人でも関連

嗅覚障害とは、においを感じる経路のどこかが障害され、においを正しく感じ取ることができない状態を指す。
これまでの研究で、嗅覚障害は、認知障害の早期マーカーとなりうることが示されている。しかし、過去の報告は、ほとんどが白人を対象としたものだった。

そこで今回、研究グループは、一般の地域住民から認知症のない高齢の白人と黒人(70~79歳)合計2,428人を登録。3年目に測定した嗅覚機能と、12年間の追跡における認知症の発症との関係について検討した。

嗅覚検査の点数で3つの群に振り分けたところ、白人では、嗅覚機能が最も保たれている高得点群と比べて、中得点群では1.84倍、最も機能が低下していた低得点群では3.34倍、それぞれ認知症のリスクが高まった。

黒人でも同様に比較したところ、中得点群では1.42倍、低得点群では2.03倍、それぞれ認知症のリスクが高まった。

今回の研究結果について、研究グループは、「白人のみならず黒人の高齢者でも、嗅覚機能の低下が認知症のリスクに関係することが示された」とコメントしている。

情報源: 【健百】初期の認知症で嗅覚の衰え、黒人でも立証 | あなたの健康百科

ちょっと不安になっちゃうニュース。でも興味深い〜

私は体調が悪いと、わりとすぐに嗅覚や味覚が鈍くなります。
かあちゃんは毎日ご飯をつくります。
「今日は味がしない」「今日はただの生野菜も鮮明に味がするわ〜♪」と、毎日変わります。
とくに「アルコールを呑みながら作ってる時」なんて、ホントに味がわからなくなります。これはただの呑み過ぎ♪
私こそ、研究対象にちょうど良いんじゃないかしら?!

この『アルツハイマー病と嗅覚』は以前にも研究されています。
多数の高齢被験者を対象にアルツハイマー病発症前から嗅覚を調べた上で経過を追跡した、米シカゴのラッシュ大医療センター研究(2007年)が有名だそう。その研究でも、嗅覚のテストで平均以下の成績だった人は、平均以上だった人に比べて、約50%、認知力が悪化する割合が高かったのです。
この結果は、嗅覚の機能障害がアルツハイマー病の初期の症状の表れであることを示唆しているといえますが、同時に、嗅覚テストの低得点グループの全員に認知障害がみられたわけではないことも強調されており、必要以上に不安にならないことも大切とのことです。

アルツハイマー症の病変が最初に現れるのは、嗅覚をつかさどる領域だという説もあるそうです。調べてみよっと♪

しかし、12年間の追跡研究。長い年月ですね。

こういった大規模な「コホート研究」。日本でも行われています。有名なのは「久山町研究」。
福岡に隣接する人口約8400人の久山町。
1961年以来、九州大学医学部久山町研究チームが全住民の健康状態、疾病状態を調査している壮大な研究です。この町は、日本の人口動態(住んでいる人の年齢や職業など)が全国平均と似ているため、この調査の結果は統計学的に日本全体の結果と近い値が得られると注目されています。
追跡率は99%以上だそうで、ほぼ、全町民を対象に研究を行っているそうです。

その「久山町研究」では認知症の調査も行われ、様々な発表がされています。
「血糖値とアルツハイマ-の関係」「アルツハイマー病患者さんの脳の海馬で、遺伝子の働きに異常が発見され、その中にはインスリンと関連する遺伝子も複数含まれていた」など。
そして「1985年から2012年まで5回にわたる調査で高齢者認知症の有病率が6.7%から17.9%まで急増。認知症患者の6割を占めるアルツハイマー型に限れば、約9倍に増えていた。」という発表も。
!!
9倍って! 

様々な研究結果の報告や新しい医学の発見の発表に喜びつつ、罹患者の増え方に暗くなる…

一喜一憂するのは良くないですね。
研究がすすみますように♪

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