「認知症でもできることはたくさんある」だから働く場所をつくりたい。若野達也さんの挑戦

The Huffington Post | 執筆者: 小久保よしの投稿日: 2017年04月28日 11時27分 J
家族や近しい人が認知症になったとき、どうするか。または、自分が認知症になったら?
あなたは、その答えを持ち合わせているだろうか。施設への入居や福祉サービスの利用はその1つといえるだろう。
しかし、働いて自分らしく生きるという欲求を満たすには、残念ながらそれですべてが解決するのではない。認知症の患者数は、推計462万人に上ることが厚生労働省研究班の調査で明らかになっている(2012年時点)。さらに、前段階である軽度認知障害の高齢者は約400万人いると推計されている。今や認知症の人は身近にいる時代だ。

聖武天皇の皇妃・光明皇后が、多くの病人に薬を投与する施薬院や窮民を救済するために悲田院を設けたことで社会福祉の発祥の地といわれる奈良県で、注目すべき活動が始まっている。

奈良市にある「一般社団法人 SPSラボ 若年認知症サポートセンター きずなや」が、認知症の患者に“居場所”や“働く場”を提供しているのだ。

代表である若野達也(わかの・たつや)さんは2004年、同市内に認知症グループホーム「古都の家 学園前」を設立し、さらに2009年、この「きずなや」を開設した。

若野さんに、取り組みや目指している地域のありかたについて話を聞いた。
(全文は下記より)

情報源: 「認知症でもできることはたくさんある」だから働く場所をつくりたい。若野達也さんの挑戦

若野さんが小学生の頃に、おじいさんが認知症になりました。

おじいさんが認知症の病棟に入院したのでお見舞いへ行くと、驚くことに手首をひもで縛られ、ベッドの柵につながれていたそう。
とても悲しく、訴えたのですが、それは解かれることがありませんでした。

それをきっかけに、日本福祉大学に進み、卒業後に市役所で精神保健福祉師として働かれます。
そこで気づいたのは、同じ認知症の方でも、内科に入院していた人は退院先の施設がすぐ決まるのに、精神科に入院していた人の退院先は見つからないことでした。

受け入れてもらえない。
「ならば、彼らの“居場所”を自分でつくるしかない」と思い、若野さんは、行政を辞めて小さなグループホーム「古都の家 学園前」をつくります。

すると入所者のほとんどが50代くらいの認知症の男性だったんです。
65歳未満で発症するのを「若年性認知症」といいます。
彼らと話をしたら、「仕事がしたい」「家族を守りたい」などの希望があり、奥の深い悩みを抱えていることが分かりました。

それを知ったことが、現在の「きずなや」での活動へとつながります。

具体的な活動はというと、自宅で生活している認知症の方が10人ほど定期的に来て、共に作業をしているとのこと。
進めている作業は主に二つ。
一つは、5年前から休園していた約3万3千坪の追分梅林の復興のお手伝いです。
もう1つは、漢方にも使われる植物である大和当帰を植樹し、これらを育成しジャムやバターなどの商品にして販売しています。

現在、農作業に対して時給800円で1日約2時間、“働く場”を提供しています。
彼らにとってより大きな収入源とするべく、新商品の開発や販路の開拓を進めているところだそうです。

若野さんは、認知症になった人を施設や介護職の人にまかせるスタイルは捨てなければいけないと言います。
周囲が支えるようにしないといけないと。
例えば、料理屋で働いている人が料理屋で働き続けられるための支援をしたいと。

認知症の方がその人らしく生活でき、最期の場所も選べるような仕組みを今後考えていきたいそうです。

「自分が認知症になったら?」
働けなくなることって怖いです。
こんな風に、体を使って働ける場所があるっていいな。

認知症でも、まわりのサポートがあれば働けますもんね。
サポート無しには難しいな…

この記事を読んで「若野さんってすごいな」って感動しました。
多感な時期に見た衝撃的で辛い場面から、進学先・就職先を決めて問題に立ち向かって行くタフさと行動力に感動しました。

同時に、記事を読みながら、大き過ぎる認知症介護という問題の前では、この素晴らしい活動もノミのように小さく弱く感じてしまう自分がいます。
何もできなくて諦めてしまっている自分を再確認してしまった感じだ。
嫌だな。
気持ちをあらためなくては…。

先日、近所の道で見知らぬ中年男性に「○○の家ってどこにありますか?」と聞かれました。
様子や話し方から見て、障害者の方だったと思われます。

なんとなく聞いたことのある名前でしたが、どうしても思い出せない。
私「聞いたことはあるけど、ちょっとわからなくて…。すいません」
男性「はい。わかりました。大丈夫です!」
そして、すぐ横を通る別の通行人に同じことを尋ねます。
その方も「わかりません」と。

なんとなく気になりつつ、用事があったので自転車を漕いでいると、ありました! すぐ近くです。あるいて1〜2分の所。
障害者施設でした。
振り向きましたが、すでに男性は見当たらず。
時間も無かったのでそのままになってしまいました。
ごめんよ〜

地元の人でも直接関わっていなくては知らないものなんだな…
関心をもって自分の町を歩いてみることも大切ですね。

私もできることから始めて行くぞ〜。

応援しています、若野さん♪

きずなや公式サイトには、イベントの告知やブログがありました。
一般社団法人 SPSラボ 若年認知症サポートセンター「きずなや」公式サイトにも、イベントの告知があります。

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